2005年オーストリア・ドイツで制作された「いのちの食べかた」という映画をご紹介します。
この映画は、食のドキュメンタリーであり、野菜、果物、肉、魚等の様々な食品が食卓に並ぶまでの工程を映像で紹介しています。映画内でのナレーションは一切なく、現代社会の食品の大量生産・流通の現状をそのまま映し出した記録映画となっています。
【予告編】いのちの食べかた youtube
OUR DAILY BREAD
ここに多くの写真が掲載されています。
「いのちの食べかた(日本語Webサイト)」に映画の説明がされていますので、ご一読されることをお薦めします。映画の内容がコンパクトに良くまとまっています。映画は92分間と短く、先ほどのWebサイトに記述されていることを膨らませた内容ですので、一層興味を持たれた方はご覧ください。
< 概要>
知っているようで、実は知らない…現代の食料生産事情がここにある!
私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのでしょう?本作は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリーです。世界中の人の食を担うため、野菜や果物だけでなく、家畜や魚でさえも大規模な機械化によって生産・管理せざるをえない現代社会の実情を、オーストリアのニコラウス・ゲイハルター監督がおよそ2年間をかけて取材・撮影しました。
本作を観ると、現代の食料生産工場の生産性の高さに驚愕するとともに、私たちが生きることは他の動物たちの生命を「いただく」ことに他ならないことだと、改めて実感させられます。
私がこの映画に興味を持った理由は、大量生産を可能にしている生産工程の現状を知りたいと思ったからです。
現在、無数の種類の食品が製造され世界中に流通していますが、これらを実現するには低コストで大量の食品を生産する必要があります。そして、低コストの実現には、規模の拡大、分業体制の確立、自動化による省力化が必要であり、この映画でこれらを見て取れます。
映画の中で、工程の自動化の仕組みには関心させられることもありました。
別の視点として、牛の屠殺等を見て「残酷だ」との感想を持つ人もいると思いますが、人間がこれほど多くの肉を消費していることを考えると、どこかでこのようなことが行われているというのは容易に想像できることです。動物であれ、植物であれ、私達が日常的に食しているもののほとんど全ては元々生きていたものであり、それらを食べることによって私達が生きることができるというのは言うまでもないでしょう。
これらのことをもう一度認識しなおす必要はあると思います。
この映画で食品製造の主要な生産工程を見ることができますが、もう少し踏み込んだ、本当に見えにくい現場を見てみたいと感じました。
例えば、養殖魚への抗生物質やホルモン剤の使用、野菜・果物への農薬の使用、遺伝子組み換え食品の流通、環境ホルモン問題、狂牛病問題などは消費者にとってとても分かり辛く、また生産者も隠したい点だと思います。
食品を大量生産するために、健康に影響がでるかもしれないスレスレなことを行っている現状を収めた作品をぜひ観てみたいですね。






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